文書作成日:2019/09/19
業務上の精神障害、平成30年度統計でも医療・介護が上位に
厚生労働省より「平成30年度 過労死等の労災補償状況」が公表されました。
この報告は、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況を、労災請求件数や労災保険給付の支給決定件数のデータをもとに把握する、年1回の報告です。
医療・福祉については、特に精神障害の件数が毎回上位を占めています。平成30年度においても、業種別(大分類)の請求件数で、「医療、福祉」は第1位、業種別(中分類)では「社会保険・社会福祉・介護事業」が第1位、「医療業」が第2位となりました。
- 精神障害に関する事案の労災補償状況
- 請求件数1,820件(前年度比88件増)
- 支給決定件数465件(同比41件減)
- 業種別(大分類)の請求件数
- 1位 「医療,福祉」320件
- 2位 「製造業」302件
- 3位 「卸売業,小売業」256件
- 業種別(中分類)の請求件数
- 1位 「社会保険・社会福祉・介護事業」192件
- 2位 「医療業」127件
- 3位 「道路貨物運送業」89件
なお、支給決定件数(業種別(中分類))では、「道路貨物運送業」が第1位で、「医療業」は第2位、「社会保険・社会福祉・介護事業」は第3位となっています。
また、職種(中分類)の精神障害の請求件数では、第5位に「保健師、助産師、看護師」、第6位に「介護サービス職業従事者」、第10位に「社会福祉専門職業従事者」が入りました。
今回の報告でも、強いストレスを感じながら仕事をしている医療・介護従事者が、他業種と比較しても多いことが分かります。
データの詳細は、以下のサイトでご確認ください。
厚生労働省「平成30年度「過労死等の労災補償状況」を公表します」
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
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